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2016.02.16

闘病日記-2

平成28年2月16日(火)

朝8時には病院についていた。
歩くのも辛く、本当は行きたくなかったのだが車で妻と病院へ。

早く来ても構わないと言われ、早く来たのだが結局受診は9時から。
それでも38度5分以上の人はこちらという枠に座る。
当然インフル反応は出ない。
さすがに地元の大きな病院。早朝から待っている人が多い。

高熱にふらふらする中、ようやく受診の順番に。
一通り状況を聞かれる。
高熱、頭痛。でもそれ以外は自覚症状はない。

「じゃあ。血液検査しますので・・」

促されるまま血液を採取される。
またしばらく待機。

「・・・番の方診察室へどうぞ」

「あれ?また俺が呼ばれてる」

扉を開けふらつく頭で診察室の扉を開けた。

 

「・・さん、すぐに入院できますか?」

 

医師のその言葉に耳を疑った。

『入院?』
『今すぐ?』

人生で初めて聞く言葉。

「え?今日ですか?」

「そうです。」

「あなたの検査の結果、腎臓が全く機能していません。血圧も異常に高いです」

「そんな事言われても・・」

「このまま返すわけにいきません。」

そこまで言われて帰れるわけもなく、妻にそのことを伝える。

「それと次に脳形成外科の診断受けてください?」

「脳?」

確かに頭痛は激しいので関連があるのかもしれない。
言われるまま順番を待った。

その間も『入院』のことが頭を離れない。
仕事、家、お金。それに今日は車で来ている。

しばらく待つうちに脳形成の受診の順番に。

「ちょっと痛いけど我慢してね?」

笑顔の奥に光る視線に震えながらも、なにやら背中でごそごそと始まった。

早朝から来ているのにもう時間は午後になろうとしている。

待つこと再度番号を呼ばれた。

「・・さん、あなた髄膜炎の疑いです。」

髄膜炎?

「本当はこのまま入院していただきたいのですが、ベッドの空きがありません。」

「明朝から入院してもらえませんか?」

「はあ・・」

「でも車は運転できませんよ」

点滴をされ多少体調が回復した私は、妻とタクシーで自宅へ戻った。

それが2月16日のことだった。